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冷え症は体の黄信号

頭の使い過ぎが大きな原因

リラックスして運動を

春が来たのに、薄着になれない。夏なのに靴下をはかないと寝られない。こういう訴えをする女性が増えております。冷え症について、私なりに考えていることを書いてみようと思います。

冷え症になったからといって病院へ行っても「冷え症」という病名をつけてはくれません。現代医学には、この名前はありません。冷え症とは、その人が自分で”冷えている”と感じるという事から起きているからです。感覚的な症状のために、検査しても数値やグラフに表わすことはできません。病気として非常に証明しにくいのです。

冷え症はどうして起こるかといいますと、まず、体に寒さがあたることにより血行が悪くなり、下半身が冷えてきます。そうすると、下半身にある臓器の新陳代謝がにぶってきます。そのため、その付近の腎臓、卵巣、子宮、膀胱、大腸に悪い影響を及ぼしてしまうのです。体の冷えている人の多くが、生理痛や腰痛、膀胱炎、便秘などの症状に悩まされているのは、以上の理由からです。

これらの症状は病気というより、病気の一歩手前の状態で、交通信号に例えると黄信号といった所です。放っておきますと赤信号 (病気) になる恐れもあります。早く手当てをして青信号にしたいものです。

ここではホルモンの働きや自律神経、内臓などの内科的原因からくる冷え症は別として、青信号にする方法を考えていきましょう。治し方は実に簡単なのですが、社会的生活が冷え症をなかなか治させてくれないという要因もあるのです。

例えばミニスカートの流行により下半身が冷える。ビニールハウス栽培により冬でも夏の食べ物を食べている。クーラーの使用により夏に十分日光浴をしない。職場では長時間同じ姿勢をとっている。一番多い頭の使い過ぎなど、数えきれないほどの理由があります。これらはすべて、文化的生活が引き金役になっているのです。

最近の相談で多くみられるタイプに、生活もきちんとしており、温かい食べ物を食べ、内科的にどこも悪くないのに、体が氷のように冷たい、夏でも電気アンカを使っているという人が多くいます。個人的な意見になりますが、こういう人に共通している点は、非常に頭を使って仕事や生活をしているということです。

これは、現代社会の人間関係があまりにも複雑で、気配りや気遣いを必要とするため、血液が頭にあがってしまい、下半身の血液が少なくなって、その結果冷え症を起こしているというわけです。頭がカッカッとのぼせて、足元が冷たいと訴える方の原因は、体ばかりでなく、精神的な要因もあるということを知っておいて下さい。

私がアドバイスしている冷え症対策は、夏に海水浴や外気浴を十分してエネルギーを補給すること、精神的なくつろぎや十分な睡眠をとること、アウトドアスポーツを楽しみ、温かい食事をとることなどです。以上の点を実行して、黄信号から青信号へと変えていきましょう。

そして ”冷え症よさようなら”