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指の荒れはアレルギー第一歩

体と環境の調和を

アレルギーになるような親の暮らし方は当然、
子どもにもコピーしてしまうもの

寒さが激しさを増してきますと、水仕事が憂うつになってきませんか。指先の荒れがひどくなって指紋が消え、肌が地割れを起こして血がにじみ出たりなど、いろいろな症状が現われて困っているミセスも多いかと思います。結婚や出産を境に、急にひどくなってしまう方もいらっしゃるようです。

以前は、主婦が多く患うことから“主婦湿疹”とか“洗剤負け”とか言われていました。最近は、主婦ばかりでなく子どもにも男性にも見られるようになって、洗剤や水が原因とは考えにくくなっています。こうしたことから現在、皮膚科の領域では局限性のアトピー性皮膚炎と呼んでいます。言い換えれば“アレルギー反応の一種”ということです。今回はアレルギー体質についてお話してみます。

アレルギー反応はどうして起こるか、一口で言いますと「本来、体を守ってくれる免疫が過剰に作られているため」です。体質が普通の人より過敏になって、異常にいろいろな物質と反応しやすくなっている状態をいいます。いわば免疫の異常事態を引き起こしているのです。
では免疫の異常はどうして起こるのか。これは完全にわかっておりません。ただ、遺伝子的要素が25%、残り75%は身の周りの環境(空気、水、食べ物のバランス、体に悪いものを食べている、考え方などがその人の体に適応していないため)が原因ではないかと言われています。

例えば、アレル源をもっている両親から生まれた子どものアレルギー発現率は58%で、片親だけだと38%、両親ともアレルギーでない場合は12.5%というデーターからみても、環境が影響している要因が大きいと考えられます。一卵性双生児を北海道と沖縄に別れて暮らさせた例によれば、北海道の子どもには喘息が起こったのに、沖縄の子どもには全く現われなかったという結果も出ています。

ですから母親が手の湿疹をもっていると、その子どももまたアトピー性皮膚炎を患っているのは、単に遺伝性のものと片づけるのは危険です。母親の考え方により食事や生活状態が子どもにコピーされているためと考える方が、解決の糸口になると思います。要するに、親がアレルギーになるような暮らしをしていれば、子どももまたアレルギーになるのは当然のことなのです。

現在手が荒れているミセスは、ご自分の考え方や身の周りの環境、食生活などが体に合っていないという、あなたの体からのお知らせなのです。このお知らせを無視して生活していますとだんだん手の荒れがひどくなり、物がつかめなくなったり、一年中バンソウコウを指に巻いていなければならなくなったりします。それが高じてくるとアレルギー反応が広がり、体の至るところに現われ、アレルギー性の眼瞼炎や外耳炎、口角炎、喘息、化粧カブレと、容赦なくかゆみや発しん・発作がでます。

さらに免疫の異常が深くなりますと、リュウマチ、膠原病、自己免疫疾患と難病への道をたどることになります。

以上のことから、アレルギー体質は体と身の周りの環境の調和がとれていないから起こることがおわかりになったと思います。体と環境との調和をとり戻すことが、アレルギー体質を克服することになるのです。

最後に、アレルギー反応が起こりにくい生活の方法についてアドバイスしてみます。
(1) 食事 (自然の形の食品をとる。薄味)
(2) 天然繊維を着ること (静電気がおこらないよう)
(3) 皮膚を鍛錬する (皮膚は第一の防御壁)
(4) 心身の弛緩 (心豊かなひとときをもつ)

以上のことを心がけますと、異常事態を引き起こしていた免疫を正常に戻し、ハンドクリームをつけたり、ゴム手袋で手を保護する方法などから、さよならできます。

よくアレルギー疾患の方で、耳鼻科や眼科、皮膚科、内科と病院巡りをしてらっしゃる方がいますが、アレルギー疾患だと同種の薬を処方されている可能性もあります。ふたつ以上の病院へ行っている方は、医師や薬剤師と十分相談なさってください。薬の重複は危険です。